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「はやし先生、異業種交流会って興味ありますか?」

たまたま何度か顔を合わせる機会のあった他士業の先生から、不意にお誘いを受ける。

異業種交流会。士業間のゆる~い互助組織のようなものをわたしはイメージしていたのですが、「まあ、ちょっくら覗いてみるか」程度のノリでその交流会に「ゲスト」扱いで出席させていただいたら、何がなんやら。
よくわからない横文字が飛び交い、わけもわからずスタンディングオベーションしたり、いや「メンバーみんなで頑張って仕事紹介しあいましょう」という理念は素晴らしいんですけどね。自分自身が、いかに「仕事とるために頑張っていないか」は嫌というほど思い知らされました。とほほ。

各地にあるグループに参加できるのは1業種1名だけ、ということだそうで、そのグループに正式参加すれば、仕事の紹介を独占的に受けられまっせ、その代わりグループ内の他のメンバーに一生懸命仕事紹介してね、グループ間で仕事紹介しあってみんな儲けましょうね・・・
なるほど、理論通り組織がにうまく回れば、確かに参加メンバーみんな幸せになれそうです。

でも事務所に戻って冷静に考えてみたんですが、これって要は広義の意味で「マルチ商法」なんですね。件の某異業種交流会の発祥がアメリカと知ってなるほどと納得。

ちなみに、マルチ商法とは
1 物品の販売(または役務の提供等)の事業であって
2 再販売、受託販売もしくは販売のあっせん(または役務の提供もしくはそのあっせん)をする者を
3 特定利益(紹介料や販売マージン、ボーナス等)が得られると誘引し
4 特定負担(入会金、商品購入費、研修費等の名目で、何らかの金銭的な負担)を伴う取引をするもの
と定義されています。


1 (グループ参加メンバーの)役務の提供の事業であって
2 (グループ参加メンバーの)役務の提供のあっせんをするものを
3 特定利益(グループ参加メンバーからの仕事紹介)が得られると勧誘し
4 特定負担(入会金、年会費、交流会参加費等々)を伴う取引をするもの・・・
ありゃりゃ、正真正銘マルチ商法じゃないですか。支払った会費はどこぞにかロイヤリティとして吸い上げられていくみたいですし。

一般的ないわゆる「マルチ商法」と比べれば、この某異業種交流会はグループに参加できるのは1業種1名だけに限られるので、参加者が次々に増えて「被害者」(笑)が増大する、ということは防げます。ただし同系列の他の交流会グループが次々と設立されてしまえば、「被害者」(笑)は増え続けてしまうでしょう。
また、一般的な「マルチ商法」は、不労所得的な報酬が得られるように幻想を抱かせ実際には参加者の大半が損をさせられるから問題なのですが、この某異業種交流会の場合、そもそもはじめから「自分が仕事紹介してもらいたかったらお前も他のメンバーに仕事紹介しろ、グループに奉仕しろ、きりきり働け」という理念で活動しているので、「楽して儲けるつもりが大損する」というものではないんですね。グループメンバー自身、全員が事業主であって、経営努力の一環として、あるいは経営のツールとして異業種交流会を運営しているわけでしょうから。むしろ宗教活動に近いものを感じます。

でもどうなんだろう、これは。
自分はなんで「自由業」と呼ばれる仕事に就いたんだ。
ノルマよろしく「月に何件メンバーに仕事紹介しろ、もしくはグループの集会にゲストを呼べ」などと重たい負担を負わされるのは、いかにも肌に合わない。
そもそも、グループ内のメンバーが、どういう仕事ぶりをする人たちなのか判らなければ、自分の顧客その他関係者を紹介するなどということは怖くてできないですし、その逆もまたしかりです。

わたしがゲスト参加したグループには、司法書士が不在だそうで、「司法書士のメンバーを求めています」とも言われましたが、わたしが現在業務でメインに取り扱っているのは「いわゆる司法書士業務」ではありません。おそらくこのグループから求められている「いわゆる司法書士」ではないのは確実です(笑)。こんなヤツうっかり紹介しちゃったらいかんだろ。

グループ正式参加には、入会金・年会費等で年間10数万円支払わないといけないみたいですが、まあ、新しい人脈を買うと思えば支払えない出費ではありません。
でも、交流会で名刺交換させていただいた某士業の方とお話ししていて、わたしが「今年で開業10年目です」と言ったところ、某士業の方から「えっ10年も事務所運営できるなんてすごいなあ」と答えが返ってきた瞬間、「あ、ここはわたしが来る場所じゃなかったのか」と思わずにはいられませんでした。
異業種交流会って、多分、独立開業して間もない時期で、これといった人脈もないから仕事の依頼が来るかどうかわからないという人が、お金を払ってその不安を払拭するためのものなんですよ。
なんだかんだで、スチャラカながら10年間無借金経営で事務所を潰すことなく切り抜けてきた人間が欲しがるような人脈は、おそらくそこにはない。

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