2013.04.17
無慈悲な地方税滞納整理機構
さて、先日は市役所が無慈悲なんてことを書きましたが、これはお役所の縦割り行政っぷりに由来する、ある意味喜劇的ですらある状況を茶化しただけ。
それよりもはるかに本来的な意味で無慈悲なのが朝せ、もとい「地方税滞納整理機構」なる存在。
愛知県では、「地方税の滞納整理を県と市町村が協働しながら徴収率の向上、収入未済額の縮減を図るため」に、平成23年4月に設立されました。
県内6ブロックに存在しますが、一宮市も「愛知県西尾張地方税滞納整理機構」に参加しています。
以下、一宮市役所HPより引用
Q どういう人が機構の対象となるの?
A ○督促など市からの催告に応じない人 ○市県民税、固定資産税、国民健康保険税、軽自動車税などを滞納し、納税の相談や連絡をしない人 ○滞納額が高額な人 ○納税の相談をしても約束を守らない人 ○短期間で滞納の解消見込みのない人 などは徴収事務を市から機構に移管することになります。
移管する場合は事前に予告します。
Q 機構はどんなことを行うの?
A 移管された事案について、財産を強制的に調査して差し押さえや公売の処分を強力に行います。また、滞納者の自宅などを強制的に捜索することも行います。
Q どんな財産を差し押さえするの?
A 土地、建物、給料、売掛金、自動車、家電製品など国税徴収法で認められたあらゆる財産を対象とします。
以上、引用おしまい
まあ早い話が、地方税等の滞納を重ねた者に対しては、市町村に代わり無慈悲で殲滅的な差押等方法で断固として徴収する、と恫喝しているわけですが、北の将軍様との違いは恫喝でとどまらず、本当に無慈悲に滞納税金等を徴収している点でしょうか。
愛知県が公表している資料によると、県内各地方税滞納整理機構が各市町村から引き継いだ滞納地方税等の徴収実績は、平成23年度が引継額の53パーセント、平成24年度が55パーセントにものぼるそうです。
市町村の徴収窓口がいわば匙を投げたような「悪質な滞納者」から、5割以上も滞納税金等を回収しているというんですから、すさまじい数字です。
こんなすごい数字が出てくるくらいですから、地方税滞納整理機構の手口は結構えげつないです。
「一括で払え」
「毎月100万円払え」
「親兄弟から借りて払え」
「サラ金で借りてこい」
「いちど月15万円ずつ払うと約束した以上はそれ以下の分納条件は一切認めない」
「払えないなら給料を差押する」
ちなみに、支払わないと本当に無慈悲に給与差押してきます(ただし地方税滞納整理機構には差押権限がないので、実際は市町村が差押をするわけですが)
まあ、血も涙もないわ、こいつら。
それでもって税金の支払い義務は免れられないんだから、ある意味、ヤミ金よりタチが悪いんです。
正直、税金を滞納する側がいちばん悪いには違いない。
ただ、税金を滞納してしまう事情もあれこれで、生活するだけで手一杯で払いたくても税金が払えない(いや、でも本当は税金分はちゃんと残して生活費をやりくりしないといけないんですよ。でもそれがうまくできない)という貧困層は、びっくりするくらい増えています。
それで、多くの場合、税金の滞納者は、それまでに市役所からさんざん滞納税金等の督促が来ていたにもかかわらず、頭から布団をかぶって「いやなものは見なかったことにする」ような態度をとっていたりします。市役所が窓口になっている段階で、ちゃんと出頭して話をつけておけば、相当融通を利かせた対応をしてくれるというのに。でもそれをしない。結果何が起こるか。
税金は払わない、呼び出しにも応じない ⇒ これは悪質だ ⇒ 地方税滞納整理機構先生、ここはよろしくお願いします ⇒ 目ん玉売れ、腎臓売れ、オラァ!
地方税等を滞納してしまっている貴方、悪いことは言いません、市役所から送付されてきた呼出状を持ってすぐに納税課窓口まで行きなさい。そしてあらん限りの誠意をもって滞納税金等の分納の相談をしていらっしゃい。
そして市役所からの呼出に応じなかったばかりに不幸にも地方税滞納整理機構から呼出をくらった貴方へ。
「手遅れです」
それよりもはるかに本来的な意味で無慈悲なのが朝せ、もとい「地方税滞納整理機構」なる存在。
愛知県では、「地方税の滞納整理を県と市町村が協働しながら徴収率の向上、収入未済額の縮減を図るため」に、平成23年4月に設立されました。
県内6ブロックに存在しますが、一宮市も「愛知県西尾張地方税滞納整理機構」に参加しています。
以下、一宮市役所HPより引用
Q どういう人が機構の対象となるの?
A ○督促など市からの催告に応じない人 ○市県民税、固定資産税、国民健康保険税、軽自動車税などを滞納し、納税の相談や連絡をしない人 ○滞納額が高額な人 ○納税の相談をしても約束を守らない人 ○短期間で滞納の解消見込みのない人 などは徴収事務を市から機構に移管することになります。
移管する場合は事前に予告します。
Q 機構はどんなことを行うの?
A 移管された事案について、財産を強制的に調査して差し押さえや公売の処分を強力に行います。また、滞納者の自宅などを強制的に捜索することも行います。
Q どんな財産を差し押さえするの?
A 土地、建物、給料、売掛金、自動車、家電製品など国税徴収法で認められたあらゆる財産を対象とします。
以上、引用おしまい
まあ早い話が、地方税等の滞納を重ねた者に対しては、市町村に代わり無慈悲で殲滅的な差押等方法で断固として徴収する、と恫喝しているわけですが、北の将軍様との違いは恫喝でとどまらず、本当に無慈悲に滞納税金等を徴収している点でしょうか。
愛知県が公表している資料によると、県内各地方税滞納整理機構が各市町村から引き継いだ滞納地方税等の徴収実績は、平成23年度が引継額の53パーセント、平成24年度が55パーセントにものぼるそうです。
市町村の徴収窓口がいわば匙を投げたような「悪質な滞納者」から、5割以上も滞納税金等を回収しているというんですから、すさまじい数字です。
こんなすごい数字が出てくるくらいですから、地方税滞納整理機構の手口は結構えげつないです。
「一括で払え」
「毎月100万円払え」
「親兄弟から借りて払え」
「サラ金で借りてこい」
「いちど月15万円ずつ払うと約束した以上はそれ以下の分納条件は一切認めない」
「払えないなら給料を差押する」
ちなみに、支払わないと本当に無慈悲に給与差押してきます(ただし地方税滞納整理機構には差押権限がないので、実際は市町村が差押をするわけですが)
まあ、血も涙もないわ、こいつら。
それでもって税金の支払い義務は免れられないんだから、ある意味、ヤミ金よりタチが悪いんです。
正直、税金を滞納する側がいちばん悪いには違いない。
ただ、税金を滞納してしまう事情もあれこれで、生活するだけで手一杯で払いたくても税金が払えない(いや、でも本当は税金分はちゃんと残して生活費をやりくりしないといけないんですよ。でもそれがうまくできない)という貧困層は、びっくりするくらい増えています。
それで、多くの場合、税金の滞納者は、それまでに市役所からさんざん滞納税金等の督促が来ていたにもかかわらず、頭から布団をかぶって「いやなものは見なかったことにする」ような態度をとっていたりします。市役所が窓口になっている段階で、ちゃんと出頭して話をつけておけば、相当融通を利かせた対応をしてくれるというのに。でもそれをしない。結果何が起こるか。
税金は払わない、呼び出しにも応じない ⇒ これは悪質だ ⇒ 地方税滞納整理機構先生、ここはよろしくお願いします ⇒ 目ん玉売れ、腎臓売れ、オラァ!
地方税等を滞納してしまっている貴方、悪いことは言いません、市役所から送付されてきた呼出状を持ってすぐに納税課窓口まで行きなさい。そしてあらん限りの誠意をもって滞納税金等の分納の相談をしていらっしゃい。
そして市役所からの呼出に応じなかったばかりに不幸にも地方税滞納整理機構から呼出をくらった貴方へ。
「手遅れです」
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