2016.05.30
ベル星人
「神なき知恵は、知恵ある悪魔をつくることなり。どんな優れた科学力を持っていても、奴は悪魔でしかないんだ!」
名称:ベル星人
別名:音波怪人
出身:ベル星
身長:60メートル
体重:1万8千トン
登場:ウルトラセブン第18話「空間X脱出」

バンダイの食玩「ウルトラ怪獣戯画ウルトラ兄弟激闘史Ⅲ」より
音波攻撃で苦しむウルトラセブンを背後から襲うベル星人、のシーン ⓒ円谷プロ1968
ベル星人。地味なウルトラ怪獣です。
優れた科学力でもって地球の大気圏内に疑似空間(上空に浮かんだ大地みたいなもの)を作り出し、迷い込んだ旅客機などを捕えていたようです。
ただし劇中では、何の目的で疑似空間を作り出したのか、また、捕えた人間をどうしたのかには全く言及されていないため、何しに地球にきたのかよくわからない宇宙人のひとりです。
で、特段深い思い入れもないベル星人を取り上げたのは、名前は伏せますがとある都知事の方に関していろいろ噴出してくる最近の報道に接し、ベル星人を称してキリヤマ隊長が言った名言
「神なき知恵は、知恵ある悪魔をつくることなり」
がわたしの頭の中をリフレインするからです。
元ネタが誰の言葉か諸説あって今一つはっきりしないのですが、確かなことは、当エピソード「空間X脱出」の脚本を執筆した金城哲夫の母校である玉川学園創設者・小原國芳が信条として「神なき知育は知恵ある悪魔をつくることなり」をあげていて、玉川大学工学部玄関にはこの格言が彫り込まれていることです。
「神なき知育」すなわち唯物的・人間至上主義的・科学万能主義的な教育への警鐘的な意味なのですが、「神なき知育」がウルトラセブンにおいては「神なき知恵」と変更されており、こうなると教育や科学を超えた普遍的な場面での倫理観の欠落への警鐘という意味合いが出てきます。
というわけで最近の某都知事のお顔を見ていると、「髪なき知恵」とか「知恵ある悪魔」というのはこういう人だよなあと思わずにはいられないわけ。
名称:ベル星人
別名:音波怪人
出身:ベル星
身長:60メートル
体重:1万8千トン
登場:ウルトラセブン第18話「空間X脱出」

バンダイの食玩「ウルトラ怪獣戯画ウルトラ兄弟激闘史Ⅲ」より
音波攻撃で苦しむウルトラセブンを背後から襲うベル星人、のシーン ⓒ円谷プロ1968
ベル星人。地味なウルトラ怪獣です。
優れた科学力でもって地球の大気圏内に疑似空間(上空に浮かんだ大地みたいなもの)を作り出し、迷い込んだ旅客機などを捕えていたようです。
ただし劇中では、何の目的で疑似空間を作り出したのか、また、捕えた人間をどうしたのかには全く言及されていないため、何しに地球にきたのかよくわからない宇宙人のひとりです。
で、特段深い思い入れもないベル星人を取り上げたのは、名前は伏せますがとある都知事の方に関していろいろ噴出してくる最近の報道に接し、ベル星人を称してキリヤマ隊長が言った名言
「神なき知恵は、知恵ある悪魔をつくることなり」
がわたしの頭の中をリフレインするからです。
元ネタが誰の言葉か諸説あって今一つはっきりしないのですが、確かなことは、当エピソード「空間X脱出」の脚本を執筆した金城哲夫の母校である玉川学園創設者・小原國芳が信条として「神なき知育は知恵ある悪魔をつくることなり」をあげていて、玉川大学工学部玄関にはこの格言が彫り込まれていることです。
「神なき知育」すなわち唯物的・人間至上主義的・科学万能主義的な教育への警鐘的な意味なのですが、「神なき知育」がウルトラセブンにおいては「神なき知恵」と変更されており、こうなると教育や科学を超えた普遍的な場面での倫理観の欠落への警鐘という意味合いが出てきます。
というわけで最近の某都知事のお顔を見ていると、「髪なき知恵」とか「知恵ある悪魔」というのはこういう人だよなあと思わずにはいられないわけ。
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2015.04.08
ゴヂラ
東宝が2016年に、久々にゴジラの映画を公開するそうです。
よりにもよってエイプリルフールに発表されたそうですが、総監督・脚本を務めるのは、かの庵野秀明監督だそうで。
「エヴァンゲリオン」で有名な方ですね。
わたしはアニメに関しては好き嫌いが激しいので、大学生のころから今日に至るまで、そして将来にわたっても、エヴァンゲリオンにだけは絶対に近づかないようにしているのですが、庵野監督が「ゴジラ」の総監督を務めると聞いて真っ先に頭に思い浮かんだのが、
「もしや庵野監督自身が顔出しでというか生身でゴジラを演じるのでは」という・・・
そう、あのDAICONFILM版「帰ってきたウルトラマン」のゴジラヴァージョンの映画が作られるんじゃないのかという(笑)。
バカバカしくもちょっと見てみたい。
よりにもよってエイプリルフールに発表されたそうですが、総監督・脚本を務めるのは、かの庵野秀明監督だそうで。
「エヴァンゲリオン」で有名な方ですね。
わたしはアニメに関しては好き嫌いが激しいので、大学生のころから今日に至るまで、そして将来にわたっても、エヴァンゲリオンにだけは絶対に近づかないようにしているのですが、庵野監督が「ゴジラ」の総監督を務めると聞いて真っ先に頭に思い浮かんだのが、
「もしや庵野監督自身が顔出しでというか生身でゴジラを演じるのでは」という・・・
そう、あのDAICONFILM版「帰ってきたウルトラマン」のゴジラヴァージョンの映画が作られるんじゃないのかという(笑)。
バカバカしくもちょっと見てみたい。
2013.05.01
恐竜戦車
「怖いんだ・・・怖いんだよぉ・・・」
名称:恐竜戦車
別名:戦車怪獣
出身:キル星?
身長:60メートル
体重:7万トン
登場:ウルトラセブン第28話「700キロを突っ走れ!」

バンダイの食玩「ウルトラ怪獣名鑑ウルトラマン&ウルトラセブン3rd.SEASON EPISODES」より
逃げ遅れた一般隊員を救出するため恐竜戦車の進撃を食い止めるウルトラセブン、のシーン ⓒ円谷プロ1968
高性能火薬「スパイナー」の実験場への極秘輸送とこれを妨害せんとする宇宙人の暗躍、ここにアマギ隊員の幼少時のトラウマに起因する爆発物恐怖症の克服、物語終盤にはそれまでのスパイアクション的な流れから一転、宇宙人の移動要塞と目される恐竜戦車が登場してウルトラセブンを大いに苦戦させるという、結構なボリュームの内容がわずか30分足らずの尺でテンポよく進行していくのだから「ウルトラセブン」はやっぱり面白い。
このお話、宇宙人の目的が今一つよくわかりません。
劇中でもソガ隊員の「なぜ邪魔をするんでしょうね、スパイナーの運搬を」という問いに対し、キリヤマ隊長は「わからん」。
スパイナーの輸送車(700キロラリー参加車に偽装)に向かって人間爆弾を突っ込ませたり、時限爆弾を仕掛けたり、かと思えば輸送車を拉致しようとしたりしまいには恐竜戦車でスパイナーの入ったカプセルを咥えてみたりと、スパイナーの破壊が目的なのか、強奪が目的なのか、どっちやねん。
そして宇宙人の妨害を掻い潜ってせっかく実験場まで運搬してきたスパイナーなのに、恐竜戦車の出現で実験そのものは台無しになるわ、ウルトラセブンがスパイナーに向かってウルトラショットを放ち恐竜戦車を木端微塵にしてしまうわ、結果としてスパイナーの実験の妨害には成功した…ことになるのか?
というような突っ込みどころは満載なんですが、とにかくテンポがいいのでお気に入りのエピソードです。
さて、この恐竜戦車、子供のころは「きょうりゅうせんしゃ」と読むと思っていたのですが(実際、私が子供の頃に持っていた怪獣図鑑ではそうルビがふられていました)、「きょうりゅうタンク」と読むほうが正確みたいです。少なくとも劇中は「きょうりゅうタンク」と呼称されています。
今となっては「きょうりゅうタンク」であろうと「きょうりゅうせんしゃ」であろうとどっちでもいいのでしょうが、第二次世界大戦の敗戦以後「ウルトラセブン」が製作されていた当時に至るまで、「戦車」という言葉自体がタブーであったそうで、そういえば東宝怪獣映画に登場する自衛隊の戦車も「せんしゃ」ではなく「特車」と呼称されていたなあと。
数日前に安倍総理大臣がヘルメットに迷彩服を着て自衛隊の戦車に乗り込んでポーズをとっていましたが、上記のとおり偏った知識で「戦車=タブー」と子供の頃から刷り込まれていたため、最初ネットのニュース記事で写真を見たときは安倍さんの「人形」かと思い、次いで安倍さんのそっくりさんかと見直し、やっぱり本物の安倍さんだとわかってちょっと吃驚。
まあ、コスプレにしか見えなかったのは日本が平和な証拠です。
名称:恐竜戦車
別名:戦車怪獣
出身:キル星?
身長:60メートル
体重:7万トン
登場:ウルトラセブン第28話「700キロを突っ走れ!」

バンダイの食玩「ウルトラ怪獣名鑑ウルトラマン&ウルトラセブン3rd.SEASON EPISODES」より
逃げ遅れた一般隊員を救出するため恐竜戦車の進撃を食い止めるウルトラセブン、のシーン ⓒ円谷プロ1968
高性能火薬「スパイナー」の実験場への極秘輸送とこれを妨害せんとする宇宙人の暗躍、ここにアマギ隊員の幼少時のトラウマに起因する爆発物恐怖症の克服、物語終盤にはそれまでのスパイアクション的な流れから一転、宇宙人の移動要塞と目される恐竜戦車が登場してウルトラセブンを大いに苦戦させるという、結構なボリュームの内容がわずか30分足らずの尺でテンポよく進行していくのだから「ウルトラセブン」はやっぱり面白い。
このお話、宇宙人の目的が今一つよくわかりません。
劇中でもソガ隊員の「なぜ邪魔をするんでしょうね、スパイナーの運搬を」という問いに対し、キリヤマ隊長は「わからん」。
スパイナーの輸送車(700キロラリー参加車に偽装)に向かって人間爆弾を突っ込ませたり、時限爆弾を仕掛けたり、かと思えば輸送車を拉致しようとしたりしまいには恐竜戦車でスパイナーの入ったカプセルを咥えてみたりと、スパイナーの破壊が目的なのか、強奪が目的なのか、どっちやねん。
そして宇宙人の妨害を掻い潜ってせっかく実験場まで運搬してきたスパイナーなのに、恐竜戦車の出現で実験そのものは台無しになるわ、ウルトラセブンがスパイナーに向かってウルトラショットを放ち恐竜戦車を木端微塵にしてしまうわ、結果としてスパイナーの実験の妨害には成功した…ことになるのか?
というような突っ込みどころは満載なんですが、とにかくテンポがいいのでお気に入りのエピソードです。
さて、この恐竜戦車、子供のころは「きょうりゅうせんしゃ」と読むと思っていたのですが(実際、私が子供の頃に持っていた怪獣図鑑ではそうルビがふられていました)、「きょうりゅうタンク」と読むほうが正確みたいです。少なくとも劇中は「きょうりゅうタンク」と呼称されています。
今となっては「きょうりゅうタンク」であろうと「きょうりゅうせんしゃ」であろうとどっちでもいいのでしょうが、第二次世界大戦の敗戦以後「ウルトラセブン」が製作されていた当時に至るまで、「戦車」という言葉自体がタブーであったそうで、そういえば東宝怪獣映画に登場する自衛隊の戦車も「せんしゃ」ではなく「特車」と呼称されていたなあと。
数日前に安倍総理大臣がヘルメットに迷彩服を着て自衛隊の戦車に乗り込んでポーズをとっていましたが、上記のとおり偏った知識で「戦車=タブー」と子供の頃から刷り込まれていたため、最初ネットのニュース記事で写真を見たときは安倍さんの「人形」かと思い、次いで安倍さんのそっくりさんかと見直し、やっぱり本物の安倍さんだとわかってちょっと吃驚。
まあ、コスプレにしか見えなかったのは日本が平和な証拠です。
2011.07.28
ウルトラセブン マスク盗難
ウルトラセブン:マスク盗まれる ダン役俳優は「返して」
毎日新聞ニュース記事
と言っても高杉正彦が控室から覆面を盗まれたわけではない。
それにしても子どもの頃に全日本プロレス中継で見たウルトラセブンは何か「もっさり」していてカッコ悪かった記憶しかないなあ。
犯人はピット星人かゴドラ星人、もしくはマゼラン星人マヤ・・・ってそれはウルトラアイ。
つまらんボケはこれくらいにしておきますが、犯人は「ウルトラセブン」という番組からいったい何を学んだんでしょうなあ。

バンダイ ウルトラマン光の巨人コレクションvol.1 より
毎日新聞ニュース記事
と言っても高杉正彦が控室から覆面を盗まれたわけではない。
それにしても子どもの頃に全日本プロレス中継で見たウルトラセブンは何か「もっさり」していてカッコ悪かった記憶しかないなあ。
犯人はピット星人かゴドラ星人、もしくはマゼラン星人マヤ・・・ってそれはウルトラアイ。
つまらんボケはこれくらいにしておきますが、犯人は「ウルトラセブン」という番組からいったい何を学んだんでしょうなあ。

バンダイ ウルトラマン光の巨人コレクションvol.1 より
2011.01.05
ルナチクス
「知らなかった・・・」
名称:ルナチクス
別名:満月超獣
出身:月?
身長:58メートル
体重:6万3千トン
登場:ウルトラマンエース第28話「さようなら夕子よ、月の妹よ」

バンダイの食玩「ウルトラ超獣名鑑(完)~やさしさを失わないでくれ。弱いものをいたわり、互いに助け合い、どこの国の人たちとも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえ何百回裏切られても。それが私の願いだ。編~」より
満月の夜、温泉郷に出現したルナチクス、のシーン ⓒ円谷プロ1972
今年はうさぎ年ですが、ウサギモチーフの怪獣というとこいつぐらいしか思い浮かびません。
かつて月のマグマを吸いつくして月文明を滅ぼした張本人。
口からガスや火炎、はては眼球をミサイルにして発射するというグロい攻撃もやらかす強敵なのですが、最期はウルトラマンエースのエースリフター(プロレスでいうところのリフトアップスラム)で溶岩の中に叩き込まれて焼死してしまいました。マグマ喰ってるくせにマグマに放り込まれて死ぬとはこれいかに?
ルナチクスとの戦いの後、南夕子は自らが打倒ルナチクスの使命を帯びて遣わされた月星人であることを明かし、北斗星司やTACの面々に別れを告げ、仲間の待つ冥王星へと帰っていきます。
「知らなかった…」夕子に正体を明かされた北斗は絶句。
そりゃそうだ、南夕子を演じた役者さんですら台本渡されて初めて南夕子が途中降板することを知ったらしいですから(笑)。
名称:ルナチクス
別名:満月超獣
出身:月?
身長:58メートル
体重:6万3千トン
登場:ウルトラマンエース第28話「さようなら夕子よ、月の妹よ」

バンダイの食玩「ウルトラ超獣名鑑(完)~やさしさを失わないでくれ。弱いものをいたわり、互いに助け合い、どこの国の人たちとも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえ何百回裏切られても。それが私の願いだ。編~」より
満月の夜、温泉郷に出現したルナチクス、のシーン ⓒ円谷プロ1972
今年はうさぎ年ですが、ウサギモチーフの怪獣というとこいつぐらいしか思い浮かびません。
かつて月のマグマを吸いつくして月文明を滅ぼした張本人。
口からガスや火炎、はては眼球をミサイルにして発射するというグロい攻撃もやらかす強敵なのですが、最期はウルトラマンエースのエースリフター(プロレスでいうところのリフトアップスラム)で溶岩の中に叩き込まれて焼死してしまいました。マグマ喰ってるくせにマグマに放り込まれて死ぬとはこれいかに?
ルナチクスとの戦いの後、南夕子は自らが打倒ルナチクスの使命を帯びて遣わされた月星人であることを明かし、北斗星司やTACの面々に別れを告げ、仲間の待つ冥王星へと帰っていきます。
「知らなかった…」夕子に正体を明かされた北斗は絶句。
そりゃそうだ、南夕子を演じた役者さんですら台本渡されて初めて南夕子が途中降板することを知ったらしいですから(笑)。